一家に一台「3Dプリンター」の時代!?
投稿日時:2015-06-02 08:58:40
つい一年くらい前のことだと思うのですが、3Dプリンターがものすごく騒がれていた時期がありましたよね。
「3Dプリンターがモノづくりの歴史を変える!」だとか、「一家に一台3Dプリンターの時代が来る!」だとか。まるで3Dプリンターが最新のテクノロジーであるかのような物言いがあちこちでされていました。
でも知っていましたか? 3Dプリンターの技術自体は、大体20年くらい前から存在していたんですよ。ただ、2014年頃にその特許が切れたから、それで安価な高性能プリンターが普及してきたというだけの話なんです。
勿論それはすごいことなんですが、だからといって、私たち一般人が各家庭に3Dプリンターを持つことになるかというと、そうはなりません。いままで一部の企業でしか出来なかったことに、一般人でも挑戦できるようになったというだけの話で、3Dプリンターは誰でも簡単に扱えるものではないのです。
言ってしまえば、3Dプリンターは必要の無い人にとっては、無用の長物以外の何者でもありません。
どうしてそこまで3Dプリンターに詳しいのかというと、実は、私も3Dプリンターを持っているんです。購入した理由は、当時の煽りを受けたのもありますが、クリエイターとして純粋に興味があったのもあります。数万円程度の安物ではありますが、それでも3Dプリンターがどのようなものであるのか知るには十分でした。
結論から言うと、3Dプリンターは、今はまだ“商業向けのアイテム”です。一般人が、興味本位で使いこなそうとするには、手間も時間もお金もかかりすぎます。だから、本格的に趣味で取り組む人か、もしくは商業レベルで使う人しか3Dプリンターを使う機会は無いと思います。
逆に言うと、その機会が与えられたこと自体が革新的なんです。3Dプリンターの参入障壁が大きく下がったことで、ものづくりの幅は大きく広がりました。例えば、3Dプリンターの普及によって、義肢の価格破壊が起こったのはいい例ですね。昨今では、3Dプリンターを使って義肢を作るベンチャー企業が数多く設立されています。
このように、事業の可能性を大きく広げてくれるのが3Dプリンターなんです。私たち一般人が受けられる恩恵があるとすれば、それは、そうした事業によって生まれた商品によるものでしょう。勿論、将来的に3Dプリンターの価格破壊が更に進んで、一般人でも使えるような環境が整備されれば話は別ですが...。
なんにせよ、今はまだ手探りの時代なんです。でも、これから先きっと、3Dプリンターが社会の中心的技術になっていくことは間違いないと思います。そう思うので、私はいまから3Dプリンターに慣れ親しんでおいて、いざというときには仕事にも生かせるようにしていきたいと思っています。
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